駐チリ・フィリピン大使が、チリの企業アグロスーパーのロサリオ工場を訪問

2023年12月18日

この訪問は、フィリピンの豚肉・家禽肉市場で、チリへの関心が高まり、取引が拡大していることを背景に行われた。フィリピンは、伝統的に、豚肉を多く食べる食生活で、フィリピン国民の中で人気のある食肉であり、主たるタンパク質摂取源 […]

この訪問は、フィリピンの豚肉・家禽肉市場で、チリへの関心が高まり、取引が拡大していることを背景に行われた。フィリピンは、伝統的に、豚肉を多く食べる食生活で、フィリピン国民の中で人気のある食肉であり、主たるタンパク質摂取源となっている。2022年には、年間1人当たりの消費量が、鶏肉13.5kg、牛肉3.5kg、羊・山羊肉0.5kgに対し、豚肉は、15.5kgに達している。

11月7日(火)、駐チリ・フィリピン大使のセレステ・バラットバット氏が、チリの豚肉生産モデルへの理解を深めるため、オイギンス州にあるアグロスーパー社のロサリオ処理・加工工場を訪問した。

アグロスーパーのゼネラル・マネージャー、ギジェルモ・ディアス・デル・リオ、総務部長のラファエル・プリエト、そして、世界の様々な国でチリ産豚肉の業界ブランドとして知られるチリポークを代表する協会チリカルネの会長フアン・カルロス・ドミンゲスが、大使を出迎えた。アグロスーパーの二人は、飼料の段階から飼養、処理・加工、販売までを網羅する豚肉生産の完全なプロセスを詳細に説明する重要な役割を担った。

この重要な訪問は、フィリピンの豚肉・家禽肉市場で、チリへの関心が高まり、取引が拡大していることを背景に行われた。2020年に、フィリピンへのチリのこうした食肉の輸出が解禁されて以降、輸出は急激に増加している。ほんの3年間で、チリは、スペインやカナダ、ブラジルといったメジャーな国々に続き、フィリピンへの世界の豚肉供給国の中で12位の地位を占めるに至っている。家禽肉の場合は、ブラジルや米国といった大国に続き7位にランキングしている。

フィリピンの食生活における肉の重要性を考えると、この輸出の成功は大きな意味を持つ。1億1,157万人の人口を擁するフィリピンは、伝統的に豚肉への嗜好性が高く、鶏肉や牛肉などその他食肉を凌ぎ、食事での主たるタンパク源となっている。2022年には、フィリピンの1人当たりの豚肉消費量は、年間15.5kgとなっており、チリの輸出企業にとってこの市場が重要であることを示している。

今後に目を向けると、予測も前途有望である。USDA(米国農務省)のデータによれば、2024年、フィリピンは、豚肉の主要輸入国ランキングで第7位、消費ランキングで第10位を占めると予想されている。こうした展望は、チリ産製品の品質や味わい、そして、この東洋の国の増大する需要を背景に、チリとフィリピンの間で長期的な実りある通商関係が続くことを示している。

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