チリカルネは、ベトナムやインドネシアの市場を開拓しながら、ASEANへの輸出拡大を図ろうとしている。

2022年11月15日

農業牧畜庁(SAG)、ASEANのチリ農務担当、ホワイトミート輸出協会チリカルネによって主導されたミッションでは、これらの新たな新興国市場にアクセスすることを可能にするロードマップの作成を目指した。こうした国々では、購買 […]

農業牧畜庁(SAG)、ASEANのチリ農務担当、ホワイトミート輸出協会チリカルネによって主導されたミッションでは、これらの新たな新興国市場にアクセスすることを可能にするロードマップの作成を目指した。こうした国々では、購買力が目に見えて増加しており、そのため動物性タンパク質の消費が増える可能性がある。

10月末、農業牧畜庁(SAG)長官アンドレア・コジャオ、SAG牧畜保護部長カルロス・オレジャナ、ASEANのチリ農務担当官フェルナンド・バラルト、チリカルネのビジネス部長ロドリゴ・カスタニョンが率いる官民代表団のベトナム、インドネシアへの訪問が行われた。

ミッションは、これらの国々における豚肉・鳥肉関連施設の認可プロセスについて進展を図ることが目的だった。これらの国々は、チリが輸出の拡大を図りたいとする魅力的な2つの市場である。両国においてチリカルネは、チリ大使と面談を持った。ベトナムでは、パトリシオ・ベッカー大使、インドネシアではグスタボ・アジャレス大使で、共に、豚肉・鳥肉産業の重要な手続きのため大きなサポートとなっている。

「こうした訪問は、アジアにおいてプレゼンスを拡大したい我々にとって、重要です。現在、豚肉の輸出は、中国、日本、韓国に主に集中しており、新たな市場に広げたいと考えています。そうした市場のほとんどが新興国です。高い成長率を遂げている市場で、特にベトナムの場合には、年平均7%の割合で成長を続けており、その結果、動物性タンパク質の消費の可能性が高まっています。従って、我々としては、その成長を利用し、最終的に市場でのプレゼンスを実質的に高めていきたいと願っています」と、この取り組みの目的や影響、課題について情報収集することを目的とした面談の中で、チリカルネのビジネス部長は述べた。

チリから、ここ数年、ベトナム市場へのチリの鳥肉・豚肉の輸出を可能にすることを目指し、様々な取り組みが行われた。それゆえ今回、新たな戦略を通して、目的が達成されることが期待される。「グエン・ヴァン・ロン、ベトナム農業農村開発省家畜衛生局長と面談をしました。基本的に定められたのは、施設の認可について望ましい決着に至るため次のステップは何なのかについてのロードマップです」と、ロドリゴ・カスタニョンは指摘した。

インドネシアについては、特に豚肉輸出にとっては、より小さな市場だが、ここ4年間で輸入が大きく伸びたことを指摘しておかなければならない。現在、2,000万ドル近くを輸入しているが、4年前は400万ドルに過ぎなかった。インドネシアは、大半がイスラム教徒の市場であり、そのため、豚肉販売の可能性はイスラム教徒ではない人口の14%以下に減るものの、人口が2億7,300万人を超える国を対象としていることから、引き続き、極めて興味深い市場である。

「インドネシアでは、市場の開放を前進させるため、アジャレス大使と一定のアクションや方策について合意しました。実際、大使は、シャムスル・マアリフ、インドネシア公共獣医学局(Kesmavet)局長との面談に同行してくれました。そしてまた、最終的に施設の認可に至るためにすべきことは何かについてロードマップも定められました。もっとも直近のこととしては、インドネシアの衛生当局に施設それぞれの情報を送ることです。このことは、今から12月にかけて行われる予定で、インドネシアが要請する質問状に返答する形式となります」と、ロドリゴ・カスタニョンは付け加えた。

アジアで鳥肉・豚肉の輸出を強化するためにチリカルネが進めている官民合同のその他アクションについて、カスタニョンは、「現在、中国の衛生当局とチリの衛生当局の間で、中国への鳥肉・豚肉の輸出拡大を図る新たな了解覚書(MOU)の署名を早期に実現するため、チリの新たな当局と共に多大な努力をしているところです。この点について、中国へのこれら食肉の輸出を支援するこの了解覚書に再び署名することを促し、そのようにしてアジアでの我々のアクションをさらに強化するために実施すべき一連の方策があるのです」と締めくくった。

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