ホセ・サンチェス・ビスカイノ氏、 チリのA S F 対策について語る

2020年6月24日

獣医であるホセ・サンチェス・ビスカイノ氏はスペインのマドリッド・コンプルテンセ大学の教授であり、国際獣疫事務局 (OIE)や国際連合食糧農業機関(FAO)、地域国際農牧検疫機構 (OIRSA)などで活躍する専門家である。 […]

獣医であるホセ・サンチェス・ビスカイノ氏はスペインのマドリッド・コンプルテンセ大学の教授であり、国際獣疫事務局 (OIE)や国際連合食糧農業機関(FAO)、地域国際農牧検疫機構 (OIRSA)などで活躍する専門家である。アフリカ豚コレラワクチン開発のための研究チームのリーダー
でもある。これまでにもアフリカ豚コレラの他、豚コレラ、アフリカ馬疫、ブルータング(青舌病)など様々な動物の疾病対策に関わり、病気の侵入、蔓延を防ぐための研究を広く行っている。チリの各企業や農牧庁(SAG)と意見交を行ったホセ・サンチェス・ビスカイノ氏は現状把握とプロトコールの確認を行い、バイオセキュリティーや動物衛生についてのアドバイスを行った。この訪問中に行われたインタビューでサンチェス・ビスカイノ氏は「チリの政府や業界の防疫対策はしっかりしている。これまでの様々な疫病などについても、チリの対策は優秀で、真剣に取り組んで来たと理解している。他の国で発生した病原を国内へ入れないための港や空港、国境などにおける対応策はしっかりしている。業界に関しても疾病が直接的
に輸出に影響を与えることを理解し、防疫対策に対する意識が高いと言える。」と語った。また、サンチェス・ビスカイノ氏は、各国がASF の危険性と、発生した場合の影響の大きさをしっかり認識することが大切であるとあらためて語った。対策には病原についてよく知ることが大切であり、政府やプライベートセクターのコミュニケーションをよくし、どの段階においても同様に理解している必要がある、と話した。また、防疫対策だけでなく、万が一病原が侵入した場合には早急な発見と対応のプランをしっかりと立てておくことがその後の食止めに繋がると話している。

Compartir