チリポークがチリ輸出の多様化に焦点を当てた“商務担当官ENEXPRO 2024“に参加

2024年1月20日

世界主要国のチリ商務・農務担当官29名が参加するイベントが、2024年1月9日から11日にかけて開催された。チリ貿易振興局によって開催されたこのイベントは、貿易振興局50周年記念行事の始まりとして位置づけられ、チリの財や […]

世界主要国のチリ商務・農務担当官29名が参加するイベントが、202419日から11日にかけて開催された。チリ貿易振興局によって開催されたこのイベントは、貿易振興局50周年記念行事の始まりとして位置づけられ、チリの財やサービスの輸出を促進する役割を担った。

チリ貿易振興局局長のイグナシオ・フェルナンデスは、イベントの始まりにあたり開会の言葉を述べ、市場の拡大とチリの財やサービスの多様化を中心に話をした。“世界とのビジネスを多様化する”ことを掲げたこのイベントは、その名称通り、企業との600を超える二者会合や様々なセクターの100近い業界団体の積極的な参加を含め、国内6つの都市で約15のイベントをまとめて開催することで際立っている。

開会式には、外務大臣のアルベルト・ヴァン・クラベレンや国際経済関係次官のクラウディア・サンウエサといったチリ政府要人も参加した。ヴァン・クラベレンは、ENEXPROが、「官民のつながりを強化していくために基本的なイベントである」と強調し、サンウエサは、チリの輸出産品の多様化には商務官の存在が重要であると指摘した。

イグナシオ・フェルナンデスは、自身のスピーチの中で、1974年にチリ貿易振興局が設立されて以降、チリの輸出が著しく伸びたことを強調し、輸出財・サービスの多様性も飛躍的に広がったことを指摘した。そして、「現在、世界の190近い輸出先に、4000以上の財やサービスを輸出しています」と、チリの輸出産品の進化と豊かさを明示した。さらに、要となる戦略ポイントとしてチリの市場と製品の多様化戦略を強調しながら、2024年の世界貿易の増加を予測した。

世界の様々な国でチリ産豚肉の業界ブランドとして知られるチリポークを代表する協会チリカルネは、開会式に出席する他、イグナシア・フェルナンデス農業次官が主体となって開催された会合に、ブラジル、米国、日本、中国、EUのチリ農務担当官と共に参加した。また、中国、日本の商務担当官との二者会合も行った。さらに、食品輸出協議会が主宰するネットワーキングイベントにも参加し、各業界団体が29の商務・農務担当官と話し合いを持つ機会となった。

チリカルネの会長フアン・カルロス・ドミンゲスは、業界が貿易振興局と共に作業をすることによる相乗効果について強調し、「商務・農務担当官の仕事は、輸出プロセスにおける柱となっていて、市場の開放や私たちの食肉およびその他農産品の輸出条件の改善に、はかりしれないほどの支援を提供してくれています。官民合同のこうした取り組みは、食肉産業の発展と成長には欠かせないもので、他国との貿易関係を強化し、世界レベルで消費者と実質的につながることを可能にしています」とコメントした。

商務担当官ENEXPROのような活動では、チリの食品や豚肉・家禽肉産業を振興するため、関係を緊密にし、共同での活動を実施することができる。「チリ貿易振興局50周年に祝意を表すると共に、チリおよび海外市場で行われている多大なる貢献に感謝いたします」との言葉で、チリカルネ会長はコメントを締めくくった。

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