チリポークが、チリ産豚肉輸出セクターのバイオセキュリティ、食品安全、サステナビエリティをアピールする新たなグラフィックイメージをソウルと東京で発表
チリ産豚肉が年毎にそのプレゼンスを強固にしている2か国と引き続き貿易を促進する目的で、韓国のソウルと日本の東京でチリポーク・ブランドの新たなグラフィックイメージが発表された。それは、バイオセキュリティ、サステナビリティ、 […]
チリ産豚肉が年毎にそのプレゼンスを強固にしている2か国と引き続き貿易を促進する目的で、韓国のソウルと日本の東京でチリポーク・ブランドの新たなグラフィックイメージが発表された。それは、バイオセキュリティ、サステナビリティ、食品安全といったチリの豚肉生産・輸出における基本的な柱を強調するものである。豚肉のインポーターに向けたイベントが開催され、クッキングショーやチリの輸出企業とのネットワーキングの機会となった。
韓国および日本のおよそ60に及ぶチリ産豚肉インポーターの参加を得て開催されたそれぞれのイベントには、駐韓国チリ大使のマティアス・フランケ、駐日チリ大使のリカルド・ロハス、駐日チリ商務・農務担当官のヌリ・ディセグニといった政府関係者も出席した。民間部門からは、チリカルネのコミュニケーション&マーケティング部長であるピア・バロスと、アグロスーパー、コエクサ、マックスアグロ、アーサといったチリ産豚肉生産・輸出企業を代表するメンバーが参加し、貿易関係強化におけるこのイベントの重要性を強調した。
新たなグラフィックイメージとその内容については、バイオセキュリティがチリの輸出企業にとって優先事項であることを強調することが重要である。チリは、アフリカ豚熱(ASF)や豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)といった病気のない“隔絶された衛生的なエリア”である。この地位は、まさしく、各生産施設を守る厳しいバイオセキュリティ対策と衛生当局である農業牧畜庁(SAG)との絶え間ない協力のよって維持されている。これらの努力には、いずれの不測の事態にも対応できるようにするために準備された緊急時対応計画(コンティンジェンシープラン)が含まれ、輸出製品の安全性と品質を確保するようにしている。
一方、食品安全は、もう一つの主要な柱である。チリ産豚肉は、厳しい無害性基準の下、企業が家畜の飼料、養豚、食肉処理および商品化の各プロセスを管理するという生産モデルによって、生産が行われている。このことが、消費者に届く製品の100%のトレーサビリティと品質を保証している。
最後に、サステナビリティも、チリポークの新たなイメージにおいて中心的な役割を担うものである。なぜなら、チリの生産システムのもう一つの柱も反映しているからである。チリの生産システムは、循環経済の視点を取り入れていて、自然資源を危うくすることなく生産を増やすことのできる先端的な技術に投資をしている。驚くべきは、チリの養豚場の95%が、国連による2030年までの「持続可能な17の開発目標(SDGs)」に指標を合わせている“コンシャス・オリジン・チリ”基準のサステナビリティ目標を履行していることである。
両国において新たなグラフィックイメージを発表する他、イベントでは、画期的な出来事を祝うことになった。韓国では、チリとの通商関係20周年記念と、日本では、環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)発効による好ましい成果についてである。
韓国のソウルでは、チリ大使のマティアス・フランケが、「心地よい午後、韓国ソウルの街を分けるここ漢江沿いに集い、チリポークと共に、チリと韓国との自由貿易協定のスター製品の一つであり、既に20周年を迎えたこの重要な製品の新たなプロモーション活動を行っています。韓国への豚肉の輸出により、チリは、豚肉供給主要5か国の一つとなりました。いくつかの部位については、第2位の供給国になっています。食料安全保障の時代、そして、韓国のようにインフレで価格高騰の時に、韓国消費者が、持続可能な方法で生産された安全な製品にアクセスできること、韓国消費者にとって手が届きやすいことは重要なことです。それゆえ、私たちは、大使館から、大使館の農務オフィスから、チリポークや企業を、韓国の相手先企業や当局との対応についてサポートしています」と述べた。
日本については、ピア・バロスは、「CPTPPの発効により、我々の競争力が増し、日本における豚肉供給国として第6位を保つことができました。2023年のチリからの輸出は、前年比で数量にして21%、金額にして25%増えました」と指摘した。
クッキングショーは、地元の著名なシェフ、韓国人のキム・テ・ソンと日本人のワタナベ・マキが担当した。両シェフは、チリ産豚肉の品質と汎用性を際立たせながら、バラ、肩ロース、ヒレ、スペアリブといった様々な部位を使った地元の料理を出席者に披露した。
韓国人シェフのキム・テ・ソンは、「チリ産豚肉は、シェフの間でとても人気の食材です。なぜなら、多くの輸入肉の中でも、その品質で際立っています。価格がそれほど高くなく、手に入れやすいです。さらに、既にご覧の通り、霜降り具合も、味わいも良く、そのため、とても人気の食材になりました。私の場合、もちろん味付けをした料理にも使いますが、またしばしば茹で肉やその他味付けしない料理にも使います。と言うのも、その味わいが十分にまろやかで、強い肉の臭みがないからです。そのため、チリ産豚肉は評判が高いのだと思います」とコメントした。
一方、日本人シェフのワタナベ・マキは、「チリポークの肉は、とても柔らかく、不快な匂いが一切ないと思います。そのため、日本の出汁ととても良く合います。日本料理は繊細な味わいなので、チリ産豚肉の味と甘みがとても合うのだと思います。チリポークの肉と日本料理の組み合わせは、“さっと料理する”のにぴったりです」と付け加えた。
今年、米国農務省(USDA)のランキングで、チリは、世界第5位の豚肉輸出国として位置づけられた。それは、チリの産業にとって、大きな成果である。2023年には、29万7,000トン、金額にして7億4,300万ドルの豚肉が輸出された。主な輸出先はアジアで、輸出総額の73%を占めている。
2023年、豚肉は、食肉全体の38%を占め、チリで2番目に多く生産された食肉となり、また、数量にして輸出された食肉全体の55%を占めて、最も多く輸出された食肉となった。
生産量の51%が輸出されている。その中で韓国は、金額で全体の22%を占める、第2位の輸出先国で、数量にして35,000トン、金額にして1億6,400万ドルが輸出された。韓国にとって、チリは、第5位の豚肉供給国となっている。
日本については、第3位のチリ産豚肉輸出先国で、金額にして全体の21%を占めている。トレードマップのデータによれば、チリは、日本市場における第6位の豚肉供給国となっている。